屋上防水

屋上の防水工事について紹介します。



防水工事の目的は、構造体の劣化を防ぐことです。建物を雨水や湿気から守り、建物の寿命を延ばし、快適な生活環境を維持するためです。



・雨漏りの防止

雨水が直接当たる場所です。防水層がなければ、雨水が建物の内部に浸入し、天井や壁の腐食、カビの発生、電気系統のショートなど、様々なトラブルを引き起こします。


・耐久性の向上

建物の寿命を縮める大きな要因は雨水による建物の腐食です。防水層を適切に施工することで、建物の耐久性を高め、建物を長持ちさせることができます。


・設備の保護

屋上に空調室外機や給排水設備など、様々な設備を設置している場合、これらの設備は、雨水から保護する必要があります。防水層がなければ、設備の故障や機能低下につながる可能性があります。


・美観の維持

防水層の劣化は、ひび割れや浮きなどの見た目の悪化を引き起こします。防水層を定期的にメンテナンスすることで、建物の美観を保つことができます。


・快適な環境

雨漏りや湿気は、室内環境を悪化させ、カビやダニの発生を招きます。これらは、アレルギーや呼吸器疾患の原因となる可能性があります。防水層を適切に施工することで、快適な生活環境を維持することができます。



大きく分けて3つの工法があります。



・アスファルト防水


・シート防水


・塗膜(ウレタン FRP)防水





アスファルト防水とは


液状のアスファルトとアスファルトルーフィング(シート状の防水材)を複数層重ねて形成する防水層のことです。主に屋上やバルコニーなどの防水に用いられており、高い防水性と耐久性が特徴です。


アスファルト防水の工法

・熱工法 溶かしたアスファルトを流し込みながらシートを貼り重ねる工法です。

・トーチ工法 トーチバーナーでシートを熱しながら貼り重ねる工法です。

・常温粘着工法 常温で粘着するシートを使用する工法です。


メリット

高い防水性と長期間にわたり防水性能を維持できます。

初期費用は比較的安価で、コストパフォーマンスが高く比較的短期間で施工が可能です。


デメリット

高温時にはアスファルトが軟化、低温時にはアスファルトが硬くなりひび割れる可能性があ

ります。施工時に火気を使用するため、煙や臭いが発生します。火災にも注意が必要です。





シート防水とは


シート防水は、アスファルト防水と並んで一般的な防水工法の一つです。建物の屋上やバルコニーなどに、塩化ビニールシートやゴムシートなどのシート状の防水材を貼り付けることで、雨水の浸入を防ぎ、建物を保護します。


種類

・塩化ビニルシート:耐候性、耐薬品性に優れており、一般的に使用されています。

・ゴムシート:弾性があり、建物の動きに追従しやすいです。

・フッ素樹脂シート:耐候性、耐薬品性、耐熱性に非常に優れており、高性能です。


工法

・密着工法 下地に接着材で密着させます。

・機械固定工法 機械を用いてシートを固定します。


メリット

シートが一体化することで、継ぎ目や隙間ができにくく、高い防水性を確保でき、

比較的短期間で施工できます。耐候性や耐薬品性にも優れているため、長寿命な防水層を形成することができます。

シートの種類も豊富なので建物の構造や使用状況に合う最適なものを選ぶことができますし、表面が滑らかで見た目も美しい仕上がり。


デメリット

初期費用はアスファルト防水に比べ高くなる場合があります。

シートの重ね合わせや接着には高度な技術が必要です。

高温時はシートが変形する可能性があり、紫外線により徐々に劣化していきます。




塗膜防水(ウレタン・FRP)とは

塗膜防水とは、液状の防水材を建物の屋上やバルコニーなどに塗り重ね、乾燥・硬化させることでシームレスな防水層を形成する工法です。アスファルト防水やシート防水と並んで、一般的な防水工法の一つです。


種類

・ウレタン塗料:弾性があり建物の動きに追従しやすいです。

・FRP塗料:高い強度と耐候性を持ち、長期耐久性があります。

・シリコン塗料:耐候性、耐汚染性に優れ、美観を長く保てます。

・アクリル塗料:コストパフォーマンスに優れ、一般住宅に多く使用されているます。

・フッ素樹脂防水:耐候性、耐久性、汚れにくさに優れており、高品質な防水材として知られています。


施工方法

1 下地処理 基礎となる部分を清掃し、凹凸を平らにします。

2 プライマー塗布 防水材との密着性を高めるためにプライマーを塗布します。

3 防水材塗布 ローラーや刷毛を使用して防水材を均一に塗布します。

4 乾燥 塗布した防水材を十分に乾燥させます。


メリット

下地との密着性が非常に高く、ひび割れやクラックに対して追従性があるため、建物の動きに対応でき密着性が高く柔軟性が高いため、複雑な形状の部位にも対応可能です。

高品質な塗料を使用することで長期間にわたって防水性を維持することができ、経年劣化によって塗膜が傷んだ場合でも塗り重ねすることで補修が可能です。他の防水工法と比較して比較的安価にでき、複雑な形状の部位にも対応できます。


デメリット

下地処理が重要で、施工の技術力が求められます。紫外線や経年劣化によるひび割れが発生しやすいことと、再塗装が必要となります。




今回はシート防水の塩ビ樹脂系防水シートを用いた施工事例を紹介します。

京都府相楽郡にある中学校の体育館の屋上の防水工事の様子をご紹介します。

アンカー固定断熱工法 



まずは洗浄

苔やガラス等を除去し、鉄部に生じた錆びや付着汚れを落し、高圧洗浄します。

絶縁シート敷設


IHディスク固定


リベットルーフ敷設


誘導加熱装置を用いて専用ディスクでシートを固定


水張りをして漏水しないか確認


完成




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