フォークリフト走行で傷んだ床の補修~低コストでできる方法~

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工場の現場ではフォークリフトの走行が欠かせません。原材料や製品の運搬に便利な一方で、長年使用するうちに床へ大きな負担がかかり、コンクリートのひび割れや剥がれ、段差の発生などが見られるようになります。

「少しのひび割れだから…」と放置していると、フォークリフトの走行に支障をきたし、積荷の転倒や機械の故障につながることもあります。さらに補修が遅れると、結果的に大規模な改修工事が必要となり、コストも膨らんでしまいます。

今回は、フォークリフト走行で傷んだ床を 低コストで補修し延命する方法 について、工法やポイントをご紹介します。




工場の床が傷む原因とは?



床の補修を考える前に、なぜフォークリフト走行によって床が傷むのかを理解しておきましょう。


重量による負担

フォークリフトは1台で数トンもの荷重があり、さらに積荷を運搬すれば床にかかる荷重はさらに増加します。その繰り返しで、コンクリートに微細なひびが入ります。


タイヤの摩耗・衝撃

フォークリフトのタイヤは硬く、方向転換や急停止のたびに床面を削ります。特に交差点や旋回が多い場所は劣化が早い傾向にあります。


水や油の浸食

工場内で使用される潤滑油や水分がコンクリートに浸透すると、劣化を加速させます。油染みは滑りやすさの原因にもなります。


温度変化や経年劣化

京都府のように四季の寒暖差が大きい地域では、コンクリートが膨張・収縮を繰り返し、ひび割れが進みやすい特徴があります。



フォークリフト走行でよく見られる床の劣化症状


ひび割れ(クラック)

小さなひびでも放置すると拡大し、床全体の強度低下につながります。


剥がれ・欠け

フォークリフトが段差でガタつき、荷物が不安定になる原因に。


段差や沈下

繰り返しの荷重で部分的に沈み込み、床に段差が発生します。走行時の振動が大きくなり、安全性に影響します。


油染み・汚れ

見た目の問題だけでなく、スリップ事故のリスクが高まります。




低コストでできる床補修方法


大規模な床改修を行う前に、比較的低予算で行える補修方法を紹介します。


1. エポキシ樹脂によるひび割れ補修

小さなひび割れには、エポキシ樹脂を充填する方法が有効です。強度が高く、フォークリフトの走行にも耐えられます。


2. 樹脂モルタルによる部分補修

欠けや剥がれた部分を樹脂モルタルで埋める工法です。速乾性があり、短期間で作業が完了するため工場の稼働に影響を与えにくい点がメリットです。


3. 表面塗装による延命

床全体を厚塗りせず、耐摩耗性のある塗料を塗布することで、摩耗や油染みを防止できます。初期投資は少なくても、延命効果が期待できます。


4. 防滑工事

滑りやすい床には防滑加工を施すことで安全性が高まります。小規模工事であれば部分的な施工も可能です。



床補修にかかる費用の目安


費用は劣化の状態や施工範囲によって異なりますが、目安を挙げます。


• 小規模ひび割れ補修

数万円〜


• 樹脂モルタルによる欠け補修

10〜30万円程度


• 床全面の薄塗り補修

50〜100万円程度


• 大規模なコンクリート打ち直し

数百万円〜


低コストで抑えるには、早めの補修が大切です。




床補修を依頼する際のポイント



稼働を止めない工事計画

工場経営者にとって「生産を止めない」ことが最優先です。夜間工事や部分的な施工で対応できる業者を選びましょう。


実績のある業者を選ぶ

フォークリフト走行に耐える床を補修するには、経験とノウハウが欠かせません。公共工事での実績がある会社なら安心です。


長期的なコスト削減を意識する

単に安さだけで業者を選ぶと、再び補修が必要になり余計なコストがかかります。耐久性を考慮した施工を選ぶことが重要です。




まとめ

フォークリフト走行による床の劣化は、工場にとって避けられない課題です。しかし、早期の小規模補修であれば低コストで延命が可能です。エポキシ樹脂や樹脂モルタルを使った補修、表面塗装や防滑工事など、状況に合わせた方法を選ぶことで、工場稼働を止めることなく対応できます。

弊社はこれまで京都府内の公共工事において数多くの防水・床工事を手がけてきました。その豊富な経験を活かし、民間工場においても床補修や改修工事に幅広く対応可能です。

「ひび割れや欠けが気になるけれど、大規模工事はまだ…」という場合でも、低コストでできる最適な補修方法をご提案いたします。ぜひ一度お気軽にご相談ください。



工場の床の補修は悠紀建設株式会社にお任せください

悠紀建設は京都府で数多くの改修工事を手がけてきました。今までの実績をもとに、お客様の用途やご希望に応じた最適なご提案をいたします。


• 小さなひび割れでも放置せず、早めに対処すること

• 低コスト補修で延命しつつ、将来の大規模改修を計画すること


工場の床補修は「安全性」「生産性」「コスト」のバランスをどう取るかがポイントです。

小規模な工事をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。